起業する際に、個人事業主か法人か迷ってる人への答え

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起業する際に、個人事業主か法人か迷ってる人への答え

おはようございます!
こんにちは!
こんばんは!

株式会社アタエルの杉山です。

起業する時って、法人にするのか、個人事業主にするのか迷いますよね。

今回は、そんな時にどっちを選べばいいのかを私なりの意見で書いていければと思っております。

もちろん、個人事業主にするか法人にするかはタイミングや、その人の考えもあるでしょうから、私がここで書くことが100%正しいなんてことは絶対にありません。

なので、一つの意見として参考程度に思っていただければと思います。

では、いきなり結論ですが。
私、個人的には起業するなら「法人」にするべきだと思います。

世の中のセオリー的には個人事業主でとりあえずの売上を作ってから法人成りをするのが一般的だという風潮があるので、とりあえず個人事業主から始めようと思う人が多いかもしれませんが、それでも私は「法人」一択かなと思います。

では、なぜ「法人」一択なのか。
その理由を書いていきます。

「代表取締役」という肩書は強い

「代表取締役」という肩書は強い

これから、どんな商売をしていくのかはわかりませんが今の日本は超高齢化社会です。

簡単に言うと、若者はすこぶる少なくて、40、50歳オーバーの人がたくさんいる時代です。

しかも、お金を持っている層も40、50歳オーバーの層になります。

商売人の鉄則では、「金持ちを狙え」というものがあります。
つまりは、現代において「金持ち」は若者ではなく、中年から高齢者が中心となっています。

高齢者の貯蓄の平均は2,000万円以上というデータもあるくらい、日本の中年から高齢者は「お金持ち」です。

そんな、中年から高齢者の人達と商売上のお付き合いをしていこうと思ったときに、「肩書」はとても重要な役割をしめします。

その中でも「代表取締役」は強いです。

なぜなら、「代表取締役」とは株式会社でなければ名乗ることができない肩書であり、中年から高齢者の方たちが若かったころの日本で株式会社を作ろうと思うと大変ハードルが高かったのです。

当時の貨幣価値で、資本金が1,000万円用意できないと、そもそも株式会社を設立することができなかったのです。

しかし、平成18年に会社法が改訂されて今では資本金1円から株式会社を作ることができるようになっています。

私は、現在29歳なのですが私と同じかそれ以下の世代は株式会社作るのは簡単。「代表取締役」になるなんて誰でもなれることを知っています。

おそらく、面接を通過しないといけないというハードルがあるアルバイトになるよりも、「代表取締役」になるのは簡単でしょう。

しかし、あくまでもそれは我々世代の思い込みにすぎず、お金をたくさん持っている中年から高齢者の意識のなかでは、まだまだ「代表取締役」=「すごい・立派」という印象を持っていただけるのです。

そのような印象を持っていただけるので、仕事の話になった時に「舐められない」というメリットがあったり、話す言葉に「説得力」が加わったりします。

それでなくても、我々日本人は肩書に弱いので、日本で肩書を持っておくことは、個人的には重要だと思っています。

また、ここでは「株式会社」に限定して書きました。
法人の中には「株式会社」と「合同会社」があり、設立する時にはどちらにするかを選ばなければいけませんが、「代表取締役」を名乗れるのは「株式会社」だけなので、私は「株式会社」にするべきだと思います。

二つの違いは、「設立費用」になります。
「株式会社」の場合は、全部で20万円くらいかかるのに対して、「合同会社」は7万円くらいで設立できます。

お財布事情にもよりますが、できれば「株式会社」で「代表取締役」の肩書を手に入れたほうがいいかと思います。

税制で優遇されている

税制で優遇されている

個人事業主か法人かの議論で、もうひとつ外せない理由で「税制」が法人のほうが優遇されているというお話があります。

簡単に言うと、個人事業主では「累進課税制度」が用いられ、儲かっている人の場合はどんどん税の比率を大きくしますよ。というのに対して、法人の「法人税」では、儲かっていようと、儲かっていなかろうと税率は一定であるということなのです。

このボーダーが1,000万円なんて言われたりします。

事業で1,000万円以上利益がでそうなら、「法人」にしたほうがお得ということが一般的に「個人事業主」か「法人」かを選ぶ際に、損か得かで選ぶ際のボーダーラインとなります。

しかし、現実問題、利益を1,000万円も計上する企業は極稀でほとんどの企業は、このボーダーラインを越えていないと思います。

というか、一生懸命利益を出さないように工面する企業が大半でしょう。

というのも、「経費」が事業主にはあります。
この「経費」をうまく使って、決算月になるべき利益を少なくして払う税金を少なくしようとしている企業が大半なのです。

個人事業主に比べて、法人は「経費」の範囲が広いので、様々なものが「経費」にできます。

この「経費」をうまく使って、本来払うべきはずだった税金を、販促費に充てたり、広告を打ったりして、将来の会社規模の拡大の投資に使えるという点が、個人的には累進課税と法人税よりも、「法人」の大きなメリットだと思っています。

なので、「1,000万円も利益が出る予定がないので、個人事業主から始めよう」という選択肢は勿体ないように思います。

理屈じゃない部分もあります

理屈じゃない部分もあります

とはいえ、私自身今では「法人」のほうがいいと思っていますが、サラリーマンを辞めてしばらくは個人事業主として活動していました。

個人事業主の方がいいと思ったからです。

「【肩書】なんていらない、実力で勝負してやる」と思ったり、「儲かるかどうかもわからないのに、法人にして結果的に税金をいっぱい払うのなんてごめんだ…」なんて考えてました。

簡単に言うと、理屈ばっかり考えていたんです。

でも、そんな話を経営者として成功している身内に話をしたときに、こう言われました。

「そんなん理屈じゃないよ、事業するなら会社を作りなさい」
「税金とかは会社作ってから、考えればいい」

この言葉に、なぜだかわかりませんが心が打たれて「法人」にしようと決めました。

多くの人は、「儲かってから会社を作る」のように結果があって、環境を作ります。

でも、私の身内は「会社を作るから、儲かる。儲けなければいけない」と、環境を先に作ってから結果を出すという発想だったのです。

私は身内の話が、腑に落ちました。
会社を興すと、もう止めることはできません。

生き残るか、死んでいくかの二択です。

もう、走り出したらふんどし締めて「やる」しかないんです。
ちょっと切羽詰まってて、後がないくらいのほうが、人間やる気になるのかもしれません。

まとめ

いかがだったでしょうか。

「個人事業主」か「法人」どちらにするか少し、見えてきましたでしょうか。

ここまで、「法人」を推しておいてなんですが、どっちを選ぼうと、おそらく正解はないと思います。

「個人事業主」か「法人」かはあくまでも手段の問題に過ぎず、今後の事業拡大のほうが100万倍重要ですから。

では、今回の記事をまとめます。

「個人事業主」か「法人」かに迷ったら、「法人」がオススメ。
「代表取締役」の肩書は強いし、「税制」でも法人が優遇されている。
でも、先のことなんて予想できないので理屈じゃなくて、「法人」を作ってしまいましょう。

でした。

今回の記事が、少しでも何かの役に立てたのなら嬉しく思います。

長い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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